佐野邸

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佐野邸

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佐野邸
佐野邸 ■佐野邸■
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概論

建築を俯瞰すると、彫刻のもつ美学が我々を引き込むときがある。
その価値は無類であり建築が造形芸術であることをあらためて知ることになる。極力装飾を省いた造型に、建築の条件を相応させるとこのような建築になった。いびつな敷地の形状にさからうことなくむしろ物事のありようと同じくそれが置かれている場を良しとし、素直に敷地と建築の関係を図と地の関係に素直に置きえた事が、かえってミニマムな造形にたどりついたのだろう。
四季折々の太陽と風が皮膚をなでると、あらためてこの地の場所の実存を感じるのである。 この建築は、住宅とオフィスという二つの空間を渡り廊下でつなげている。渡り廊下は「間合い」であり「余白」の空間でもある。
いまだにこの建築の庭園に一部は未完であるが、すでにその空間を十二分に孕んでいるがゆえに、私たちの作品として掲載した。

■機能
住宅:一階は、主に、玄関ホール〜につながる高さ7メートルの吹き抜けを境に、リビング、ダイニングキッチンを連続させた一つの長い空間と、楕円の床の間を持つ和室10畳 と広縁、サ ニタリー、納戸で構成している。 二階は主寝室、ゲストルーム、メインサニタリー、浴室で構成し ている。2階に浴室があるのは、入浴中に美しい借景を楽しむためである。
オフィス:施主の事業で使う空間で、一階はパブリックオフィス、二階はプライベートオフィスである。従って 極力装飾を排し、ミニマムな空間になっている。

■総論
外壁はコンクリート打ち放し。内部は硬質発泡ウレタン吹付けの断熱材+仕上材にすることで外気温の影響をシャッタアウトした。従って、内部の温度・湿度は対角線上に位置する開口部の開閉だけ で調節できるので、春夏秋冬を通してほとんど冷暖房機器を使わず快適な室内環境で過ごしており、建物はシンプルで環境になじみとても満足しているとの談話を頂くと建築設計に身を置いている者としてとても嬉しい限りである。

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