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現状
現在、中山間地域は過疎化と高齢化により、限界集落が加速度的に増えています。
国土の67%を森林に持つわが国は世界でも指折りの森林国であり、森林木は、太古から現代まで永い時間をかけて、わが国の精神性と技術の匠を育み、
特有の文化を支えてきました。中山間地域の消滅は日本の文化そのものの消滅ともいえるでしょう。
一方、地球温暖化による環境問題は、京都議定書で各国に炭酸ガスの削減を割り当てて解決の糸口を見い出していますが、わが国の炭酸ガスの削減計画は
立ち遅れています。今年から要求されるCO2の削減量はCO2を内部固定している国産材に換算すると、現在の利用量の上にさらに年間600万立米の利用量が
要求されます。つまり、森林整備を促進し、CO2の吸収量として3.8%を確保しなければなりません。
そこで、燻煙熱処理技術で森林木を処理して、良質の木材を大量に市場に流通させることで、中山間地域の産業復興と効率的にCO2削減を行なうのが
「むくのき本舗」の事業理念です。さらに、里山の木を有価材にすることで地産地消できる特化された木材が生産できます。
本来、木は自然環境に対抗しながら上昇成長するために、内部応力(歪み)を繊維内に持っており、伐採後はそれが反りや割れとして現われます。
木材の大半は、自然乾燥か人工乾燥によって歪みの原因である水分の除去が目的ですが、内部の歪みを取り除くことはでません。
そこで木材を燻煙熱処理する方法が登場します。燻煙熱処理は内部の水分を除去するのが目的ではなく、生木を燃やして出る煙(燃焼ガス)を
生の木材を入れた炉の中に充満させ、その煙や炉内のタールの放射による輻射作用で木材の細胞を熱固定して、木材の寸法を安定化させるのが目的です。
そのことで木材内部の水分も除去し易くなり含水率が低下するのです。
さらに、木材細胞のピットが開き、細胞がストロー状に連結するので湿度調整や生活臭の吸収分解などを行い、人間の生理にあった環境づくりに適しています。
人工乾燥や自然乾燥した木材は、割れや反りがあり、生産量と消費量の調整が難しく流通の安定化が図れないので、ほとんどの日本の木材は、
接着剤で固めたつき板合板や集成材などのエンジニアウッドとして加工され流通しています。もちろんエンジニアウッドは社会にとって必要です。
しかし、長年かかって生長した樹木を無垢材で使うことに価値があることは日本人の誰もが認めている事でしょう。
このように「むくのき本舗」は燻煙熱処理した木材「むっく」の可能性を追求した商品を提供いたします。
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