「燻煙木材・燻煙熱処理技術による地域産業の復興と環境サスティナブル」

■「むっく」の特徴

1.割れ、曲がり、反りが少ない
 (成長応力の緩和、心材部と辺材部の含水率の差が少ない)

2.室内の湿度調整力が高く、悪臭を分解する機能が高い
 (材内細胞が開き水分の吸収、排出機能がたかい)

3.木材加工が容易である
 (内部応力が少ないので鋸のとおりが良い)

4.鉋仕上げの面が美しい

5.防虫防腐効果が高い(炭素効果面を利用する)

6.スギの黒味の心材が赤味になり価値が上がる

7.ヤニを放出するので、とくに松に顕著な効果がみられる

8.死節がなく節に釘が打てる

9.塗装ののりが良い(材内細胞が開き塗装のムラがない)

10.反りのないムク材は防火構造に利用できる

■「むっく」の性能

1. 含水率(燻煙熱処理後の含水率) 杉材:10%以下
                       桧材:10%以下

2. 動的ヤング係数(平均)  SK34154(杉床材厚さ35o、巾150o):9.06
                 SK15154 (杉壁材厚さ15o、巾150o):9.80
                 HK30154(桧床材厚さ30o、巾180o):10.82 

■「むくのき本舗」の社会的役割

小規模の中山間部でも、燻煙熱処理技術を中心にした林産業が稼動できれば林業の復興と環境保全に寄与出来ます。

1.雇用促進
燻煙熱処理の特性は、原木は通年伐採された針葉樹、広葉樹の生材が最適で一年中伐採する技術者が必要になります。

2.ゼロエミッション
山から伐採した樹木の枝葉などはチップにして償却するが、燻煙熱処理の燃料は生の枝葉で燃料にするのでごみの問題と炭酸ガス排出 の問題がありません。

3.バイオマスの有効利用
燻煙熱処理によって針葉樹はもちろんのこと、広葉樹も燻煙木材として有価物になります。
通年の伐採が可能で炭酸ガスが大量に削減できます。

■現在の木材と環境の課題

乾燥の際に化石燃料を燃やし炭酸ガスを排出する人工乾燥や、国内での外材の消費は、 運搬の際に化石燃料を燃やし炭酸ガスを排出するので、いずれも、地球規模で要求されている炭酸ガスの軽減の概念と逆行しています。

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