天勝

天勝 天勝 天勝
■天勝■

規模:155m2
構造:木造平屋
天勝
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■利休は草庵の心を「和敬静寂」の4文字を揚げた。「和らぎて流れず、敬してへつらわず、清して潔く、寂にしてやかましうぜるとなり云々」一畳代目の茶席、今日庵は常識では考えられない狭小ながら、素材とディティールはわずかの陰影を併せ持ちながら、絶妙なバランスを保っている。当時のアバンギャルドであった。
■天井高が2.4mというハンディーをいかに克服するかが最初から最後まで大きなテーマだった。そこで、茶室になぞらえてそれを構成する床、壁、天井をヒューマンサイズの家具的な扱いとし、ディティールを連続させることにより解決できた。また、異素材がぶつかるところは縁を切り、そこのことで影ができ、しぐさの違う領域を明確にすることもできた。

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